イスラム支配時代のグラナダ その2
今回もイスラム支配時代のグラナダ(イスラム文化)について紹介します!!
今回はアンダルシア地域における水利用に関してです!!
水利用は、アンダルシア地域の農業を特徴づける灌漑事業を行う上で重要でした。また、用水路や貯水槽といった、灌漑にまつわるスペイン語の単語はアラビア語に由来しています。
文書や発掘物によって、アンダルシアにおける水の収集・拡散・利用等はイエメンやベルベル人、さらにはアンダルシア土着の要素が組み合わさった総合的なものでした。
目立った水利用の1つとして地下水路が挙げられ、そうした地下水路のうち最も複雑なものがペルシャ由来のカナートです。
水力の利用は風力と同様、古くから認識されており、アラビア語に翻訳されたギリシャ語文献もありました。
水を撒いたり、物を移動させたりするための水力利用は、中世に発達し、アル・アンダルスの特徴は水車や水汲み用の水車において顕著です。
石臼を備えた粉挽き水車は、米の脱穀や製紙などのためにアンダルシアの人々に使用されていました。
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このミニアチュール(細密画)には水車の絵が描かれています
個人的には、800年近くの間イスラムに支配されていたアンダルシア地域では、ヨーロッパよりも中東のアラブ地域と似た特徴を持っていることが印象的でした!